アコースティックギター弦について
アコースティック弦について
よく、「ギターの弦はどういう基準や頻度で張り替えすればよいのですか?」との質問があります。
基準は人によって様々ですが、「弦が切れたら全部張り替え」、「1本切れたらそれだけ張り替え」、「錆びたら張り替え」「半年に1回」「1年に1回」「週に1回」「音色が変わったら張り替え」という感じですね。
また手汗によって音質劣化や腐食を引き起こしますが、その進行具合も人それぞれ。
特に男性は女性より音質劣化が早いですね、演奏時間=音質劣化とも言い切れないのです。
弾く方によってはぽろぽろと半年弾いて、多少の酸化はするもののさほど音質劣化は感じられない方もいれば、
4〜5分弾くとすぐに劣化する方もいます。
なので〜メーカーの弦は劣化が早い!〜メーカーは割と長持ちする!というご意見もありますが
感じ方も人それぞれ。
エリクサーなどのコーティング弦を使用される方は、張りたての音質を長時間持続させることができることが
一番の理由でしょう。市場で販売される弦メーカーの中でも寿命の長さは間違いなくエリクサーがNo1と言えます。
ところで「こまめに張り替えた方がよい。」と言われることはありませんか?
それについて少しお話ししたかったのですが、
アコースティックギターを弾いていると弦に汚れが付着していき、見えないところに溜まっていきます。
さらに1・2弦は腐食すると顕著にざらざらしますよね?
それらが原因でナットの溝、サドル、フレットが傷みやすくなります。特にオープンチューニングを多用される方は曲によってチューニングを変えるのでナット溝の摩耗に注意です。
ナット溝にも汚れが溜まり、弦の摩擦により溝が変形し、出音に大きく大きく影響します。
弦をあまり交換されないという方、1,2弦の開放弦で音詰まりを感じたことはありませんか?いつの間にか音量が小さくなった、サスティーンが短くなったなどなど、違和感を感じた方も多いはず。知らないうちにその状態になっているかも、、、
ちなみにこういった原因での「音が詰まるので調整欲しい。以前はこんなはずじゃなかった!」という依頼は年中です。
弦の汚れは表から見てもわかりづらい裏側に溜まってます。↓
ティッシュなどで拭き取るとホラこの通り。これが原因でフレットの摩耗もより一層早くなります。
これだけフレットが削れたら、、、迷わずフレット交換しましょう・・・。ここも出音はもちろん、ピッチの不安定さにも繋がるし、非常に非常に重要な部分です。フレット打ち換え調整後に弾くと必ず「もっと早くやっとけばよかった・・・」と思っていただけます、はい。
本題ですが、ナット&サドル、フレットへのダメージを軽減させるという意味でも
弦をこまめに張り替えた方が良いと言えます。
当然ながらツルツル・真っ新な弦だと滑りも良く、摩擦抵抗も少ないですからね。
エリクサーを張っているからといって何ヶ月も張り替えない方、一度チェックしてみて下さい。
最後に、弦は様々な特徴があり、これが一番良い。という弦はありません。
その方の好みに合った弦がベストなので、相談もしつつ、色んな弦を試してご自身でチョイスして下さいね。
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