冬の乾燥対策に Oasis OH-1

ギター 東京店

2018年1月下旬、冬の真っ只中のこの季節は連日似たような症状の修理品が持ち込まれます…。一昨日も今日も…

そう、乾燥によるダメージを受けたギターです。
ギターは激しい乾燥に弱く、含水率が繊維飽和点以下になると木材は収縮を始めます。この収縮によってこの季節特有の症状が多く見られます。

木材と水は生長しているときも製材されてからも楽器になってからも切り離せない存在です。伸び縮みするからこそ水をためたりはき出したり出来ると言えます。高気密化が進む最近の住環境では、暖房の使用で室内が乾燥し、短期間で含水率がぐんと下がり、そのために収縮率が上がると考えられます。

ダメージの大きい症状ですとやはりクラックですが、修理しても跡が残ってしまう可能性も高く、事前に防ぎたいものです。
その他、指板が収縮すると多くのギターで見られるのがフレットのバリです。
指板材が縮んでもフレットは縮まないため、極端な例ですとフレットが指板から飛び出すようになります。この時フレット端がある程度まで角を落とし丁寧に処理されていたならさほど気にならない場合もありますが、フレット端が尖ったままで、指板が痩せると…あ〜おそろしい
さらにはフレットの浮き、指板の割れです。

ブリッジも剥がれや割れが生じます、ボディトップやバックなども変形が見られ、トップが極端に沈み、弦高が下がりすぎて弦がフレットに思いっきり触れてしまいます。バックも極端に沈む(凹む)、ブレイスが剥がれるなどです。

その他、様々な症状がありますが、じゃあどうすればいいの?となりますが、
この季節の保管方法として、室内で暖房を使うなら加湿器は必須です、しかもその部屋の大きさにあった加湿器が必要です。その方法が楽器に取っても人間に取っても良いことは間違いありません。

楽器だけ管理したいということでしたら、当店が日頃から使用して、皆様にお勧めしてるのがOasis OH-1という楽器用の加湿器です。
こちら↓

このボトルに水を入れると、強制的に水分を発散してくれます。これを使ってハードケースで保管してください。
ハードケースに入れて保管すると最も効果を実感でき、逆にハードケースで使用しないと効果を実感できない場合がありますのでお気をつけください。

乾燥過多の楽器を当店でお預かりする場合はOasis OH-1も使用して調整します、症状にもよりますが約2〜3週間でかなり効果が現れますのでぜひお試しください。ボトル内の水は約1週間ほどで無くなり、水が無くなるとボトルがしなりますので給水のタイミングも一目でわかります。

もちろん、日頃から乾燥を防ぐためにもぜひ使ってもらえたらと思います。常に使用する必要はありませんが11月頃から4月頃までは月に1・2回水が無くなるまで使用されると良いかもしれません、それで乾燥過多になるのを防げるでしょう。一つの目安としてお考え下さい。
オアシス いいネーミングですよね

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