本日の作業・ヴィンテージテナーバンジョーのナット交換とセットアップ
最近、ヴィンテージテナーバンジョーの調整依頼が多いです。嬉しいです。
こういった歴史的価値のある楽器に関わることが出来る業務は喜び以外の何物でもありません。
今回はナット交換のご依頼。おそらく100年近く交換されていないオリジナルパーツだと思われ開放弦でのバズ(びびり)がひどく、正常な音色が出ておりませんでした。オリジナル度を保つ為にナットの下に硬質な木を用い再利用する事も選択肢としてはあったのですが、今回はレコーディングでの使用という事もありましたので交換とさせて頂きました。
また、テイルピースから”シンシーン”と弦の共振音が出ておりましので、厚手の牛革で調整致しました。
共振音が止まるだけでは無く、音色も引き締まる優れものです。マンドリンの調整でもよく使います。弾きやすくなり、音色も良くなり、演奏が楽しくなることでしょう。
ドルフィンギターズ リペア担当 木曽
結構な消耗具合でした。
金槌で瞬間的な振動を与えながら丁寧に外していきます。
ギターのサドルよりも厚みが薄い!
ピッチを決めていきます。
完成いたしました。
厚手の牛革でテイルピースシートを作成致します。
弦全てすっぽりと収まるように製作致しました。
これで余分な振動が消滅するだけでは無く、音色もクリアになります。是非お試しを。
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