アフリカン?オーストラリアン? ブラックウッドについて
ここのところよく問い合わせのある”アフリカンブラックウッド”と”オーストラリアンブラックウッド”はどう違うのですか?という質問についてお話しします。
近年のギターには様々な木材が使用され、木材によってのサウンドキャラクターがあり、木材選びはギターファンにとっても永遠に追求したいテーマと言えますね。
サウンドのみならず木目や色合い・仕上がり具合など木材によって様々で、見て触れることも木材フェチの方にはたまらない「趣味」ですよね。(ワタシも大好きです)
最近ではハカランダに次ぐ高級材として扱われているアフリカンブラックウッドは、製作家にも非常に人気があり、ユーザーの方にも広く認知されています。
そこで、ブラックウッドでもアフリカンブラックウッドとオーストラリアンブラックウッドと存在しますが、ユーザーの方からはブラックウッドS&Bというとアフリカンブラックウッドのイメージが強いようです、が!同じブラックウッドという名称でも全く別物です。
アフリカンブラックウッドはその名の通り黒々とした色合いで、比重も大きく、おそらくギター用の木材としては最も重い木材でしょう。
木材って水に浮かぶイメージですよね?なのにアフリカンブラックウッドは水に浮かばず沈んでしまうほどなんです。いかに比重が大きいか想像できるでしょう。
原産国はアフリカ南部のタンザニア・モザンビークなどのサバンナに生育、成長が遅く、成熟してもさほど大きな木ではない為、ギター用の部材としてはわずかしか採れないすごく稀少な木材です。
サウンドは超重量級で、ハカランダやマダガスカルローズ以上のズッシリとふか〜い低音が印象的で、パンチ力がありキレのするどさも見事な音響特性を持ちます。見た目もサウンドもインパクト大。
オーストラリアンブラックウッドはいわゆる「アカシア」です。アカシアと言えばハワイアンコアも「アカシア」なのです。
ざっくり言いますとハワイのアカシアはハワイアンコア、オーストラリアのアカシアはオーストラリアンブラックウッドとお考え下さい。
木目や色合い、比重もコアに似た木材なのです。
ただし、見た目は極似ですがサウンドニュアンスは異なります。コアと比較するとオーストラリアンブラックウッドの方がわずかにローミッドが強調され、ほんのわずかにダークな印象です。
ドレッドノートやSJサイズから、シングルオーやパーラーギターまで幅広く使用され、非常にオールマイティな素晴らしい木材。ダイナミックな奏法、繊細なニュアンスを要するバラード調などジャンルを問わずボディ材としては非常に相性の良いトーンウッドです。
また、美しいフィギャードの木目や濃い色合いの物もあり、ハワイアンコア同様に高級材として扱われてます。
こちらがアフリカンブラックウッド SUMI : S-SJBW Oval
黒々としたブラックウッドとコアバインディングとのマッチングにしびれます
こちらがオーストラリアンブラックウッド STEVENS : 0-BW 12F
ハワイアンコアとはまた違った魅力があります。
このようにハッキリ違います。
簡単に紹介させてもらいましたが、続きは店頭でじっくりお話しさせていただきますので何なりとご質問ください。
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