Collings Winfield (Clarence White Model)について
今日はCollingsの人気モデル”Winfield” (Clarence White Model)についてお話ししたいと思います。
ギタリスト「クラレンスホワイト」はブルーグラス、およびカントリー・ロックのギター奏法に革新をもたらした人物として後世に大きな影響を及ぼした1人であり、彼の愛用した1935年製Martin D-28は、多くのギタリストの憧れと言って良いでしょう。
その1935年製Martin D-28を再現すべく、国内外多くのギターメーカーが復刻版として発売してきました。
その中でも代表的なのが本家Martinは当然ながら、Santa Cruz、そして今回紹介するCollingsであります。
下記の画像ですが
右 Collings CW Mh A (Winfield Mahogany)
左 Collings CW Mh A Varnish SB (Winfield Mahonagy)
と、マホガニー標準モデルとヴァーニッシュフィニッシュ&サンバースト仕様を並べてみました。
さて、クラレンスが所有したD-28の大きな特徴としまして、(アディロンダックトップはもちろん)
・指板が交換されている (仮説によるとグレッチ社製)
・サウンドホール加工 (より豊かなボリュームを得るため?であろうか)
・PG交換 (いわゆるダルメシアンPG)
・ノン・タング—ブレイス
まず、他社の指板を流用したことにより、35年製のオリジナル指板より幅の狭い指板が使用されたことにより、標準のナット幅44,5mmよりわずかに狭くなり、約43,7mmとなった。
*現在Martinの復刻版は42,9mmに対し、Collingsは43,7mmと設計している。
また指板の長さもMartin純正より長く、サウンドホールから飛び出している。
サウンドホールサイズは、メーカーによって多少異なり、Collingsは直径105mmに設計。(*一般的なドレッドノートは直径100mm)
PGは各社、オリジナルに近い柄を使用。
そして、隠れた大きな特徴として”ノン・タング—ブレイス”。
下記の画像ですが
Top Plateと書かれたブレイスが、Tongue Braceとも呼ばれており、
このブレイスが貼られていない仕様のことを”ノン・タング—ブレイス”と呼んでおります。
Martin D-28の歴史を調べてみると、14Fジョイントモデル誕生1934年〜1937年まではTongue Braceがなく、
1938年より正式採用されたという記録があります。
ということはクラレンスホワイトが所有していたD-28は1935年製ですので、”ノン・タング—ブレイス”仕様であるはず。
Collingsはここまでも再現しております。
さて、この平たく薄いブレイスがサウンドに影響するのか?という疑問の声もあり、よくD-1Aと比較されますが、
面白いことに明確な違いを体感できます。*単に貼る・貼らないだけではありません
ボディの響きや倍音成分、硬質感、空気感などなど様々な違いがあります。
実際に”ノン・タング—ブレイス”というオプションもあり、オーダーの際、他のモデルでも採用可能です。
*現在”ノン・タング—ブレイス”をオプションで加えたモデルはこちら
それにしても、WinfieldのVarnish FinishにSunburst仕様なんて、めちゃくちゃマニアックですよね・・・
フワ〜と柔らかく、ビンビン伝わる箱鳴り・・・これはもう別物
ここでは簡単に書かせて頂きましたので、詳細につきましては店頭、またはお電話にてご連絡ください。
てるや
<恵比寿店>
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