KEYSTONE (西 恵介)

DESCRIPTION

東京小平市に工房を構えるルシアー西 恵介のKeystone Stringed Instruments
本モデルはKEYSTONE 西 恵介 / FUJII GUITARS 藤井圭介 / OGAWA INLAY CRAFT 小川貴之の3者によるスペシャルコラボレーションモデル。
作品名はThe Knot "Celtic" Fanfret (Jacaranda)

トップ：ジャーマンスプルース (ムーンウッド)
サイド＆バック：ハカランダ
ネック：ホンジュラスマホガニー1pネック (アジャスタブルロッド)
指板：エボニー
ブリッジ：ハカランダ
ペグ：ゴトー510 ゴールド
その他：ファンフレットシステム(1弦635mm - 6弦650mmスケール)、44,5mmナット幅、ハカランダバインディング、アンボイナ バールロゼッタ、ラッカーハイグロスフィニッシュ

FUJII GUITARSとKEYSTONEの2本のモデルは共にSJ Cutaway。ボディやネック、指板・ブリッジなど同じ材を使用し、ボディシェイプやファンフレットシステムの弦長も全く同じにするなど、2人の製作家が同じモデルを製作しサウンドの違いなどをお楽しみいただきたいというコンセプトでもあります。*インレイワークはOGAWA INLAY CRAFT 小川貴之氏による作品です。

ファンフレットシステムとは、7フレットを中心とし扇状に形成されているフレッティングシステム。主には低音弦を長くすることにより低音弦の迫力が増し、異なる弦長に対してフレッティングすることにより扇状に配置されております。
海外ではアメリカンルシアーを中心に様々なルシアーが本システムを採用し、著名ギタリストの使用頻度も高く、現代のソロギターシーンでは決して珍しい仕様ではなく、従来のギターとは異なる表現力を持つ楽器として年々人気も高まっております。
1弦から6弦まですべての弦長が異なり、各弦それぞれが持つ特徴を最大限に発揮する構造と考えられ、ピアノやハープ等の構造と同じ原理となります。
弦長は6弦が650mm、1弦は635mm仕様となっており、より深く厚みのある低音を奏で、ダイナミックな表現力をもたらせます。また、一般的なギターに比べどのポジションにおいてもピッチの狂いが少なく、カポタスト装着時やダウンチューニングでも狂いのない、安定した演奏を約束します。さらにピッチが揃うことにより、これまでに感じたことのない聴感上の美しい響きを体感できますので、ぜひ現物をお試しください。

-製作者コメント-
製作家西恵介・藤井圭介・インレイ職人小川貴之の三者によるプロジェクト第３弾、Collaboration Project 2020
今回のインレイ テーマは「結」。
人間は太古の昔より紐を作り、結ぶことで物と物をつないだり装飾として飾ったりと生活の中に取り入れてきました。それは時を経て、環境を変え様々な文化の中で形を変え現在まで繋がっています。
今回は装飾としての結びに着目し、そこに込められた願いや祈りに思いを馳せ図案を製作しました。また第３弾はファンフレット（マルチスケール）ギターということもあり、演奏においてプレイの邪魔にならない、シンプルでいながらも存在感を放つようにデザインしました。
西氏製作のギターにはケルト文化に着目し、The Knot -Celtic-を、藤井氏製作のギターには日本を含む東アジアの組紐（水引）文化に着目しThe Knot -Kumihimo-を、同スペックの材料を使用しながらもそれぞれの製作家の視点において作り上げられたギターが違うように、結びという文化の視点の違いによる装飾の形も合わせてお楽しみください。


＊We are sorry. We cannot send this product overseas. Thanks.