Jeff Traugott

DESCRIPTION

常に数年分のバック・オーダーを抱えているカリフォルニアの巨匠Jeff Traugott（ジェフ・トラゴット）。
サンタクルーズ社にて経験を積み93年に独立後、本格的に製作を開始し数々の名器を世に送り出してきたトップルシアーです。
日本には97年頃に登場し、ERVIN V SOMOGYIと同じく別格で、当時ルシアーギターは非常に珍しく圧倒的な存在でした。トラゴットは派手な装飾類は施さず、それはこれまでも変わらずサウンドをとことん追求しているルシアーです。

本器は伝説のトーンウッド"The Tree"を使用した最新作、Model R "The Tree"。



トップ：レッドスプルース
サイド＆バック：キルテッドホンジュラスマホガニー"The Tree"
ネック：マホガニー
指板：エボニー
ブリッジ：エボニー
ペグ：ゴトー510




ジェフ・トラゴットという世界的なルシアーが作り上げたところに最大の意味があることは言わずもがなですが、"The Tree"になぜこれほどまでの価値があるのか、当時の木材商が「今まで見た中で最も美しい木」と讃称する杢目はもちろんのこと、それは一音鳴らせば誰もが納得するでしょう。
驚異的な低音のレスポンス、全域に渡る透明感は他では味わえない衝撃的な感動を与えます。一音鳴らすと、気づけばその世界に引き込まれる魅惑のギターです。
トラゴット氏が長年の製作で様々なアイディアを注ぎ込んだのが"ブレイシング"。特にバックブレイスにトラゴットサウンドの秘密が隠されており、ボディバックを軽量化しつつ強度と安定感を保ちながら圧倒的な低音を放つサウンドを生み出しております。



フィンガースタイルのみに特化せず、フラットピック・ストロークスタイル時のサウンドバランスも見事。弾き手のニュアンスを最大限に表現する正真正銘の名器です。
世界的なルシアーと伝説の材のダブルプレミア、至高の一本をお探しの方はぜひお問合せください。

"The Tree"
1965年、ホンジュラス（現ベリーズ）のチキブルジャングル奥深くで小編成の木こりにより発見された超巨大なマホガニー。樹齢推定500年以上、高さ30m、幹の直径は3mにもなる規格外のマホガニーは数週間に渡り斧で切り倒されたが、意図せず谷側に倒れてしまいます。小さなチームでは運び出すことが困難となり、この巨大マホガニーはその後の約10年をその場で過ごすことになりました。そして1970年代後半、偶然木材業者に再発見され、苦労の末にようやく製材されたその杢目は、見るもの全てを魅了する素晴らしく美しいものでした。名だたるギタールシアーに使用され世界的に認知されたのはまた随分と後の話になります。今やブラジリアンローズウッドを凌ぐ高額で取引される世界有数のトーンウッドとして崇められる伝説の材となっております。