Waterloo by Collings XとL

ギター 東京店

世界トップレベルのギターメーカー”Collings”のセカンドブランド”Waterloo” (*ウォータールー)

Waterlooとは、Bill Collingsが所有する1930年代のKalamazoo KG-14をCollings風に製作し、2014年のWINTER NAMM SHOWに持ち込み、Collingsブースで展示したのを見て触れた人からとても好評で、それが商品化されたブランドであります。

WaterlooのコンセプトはGibsonのセカンドブランドとして流通していた1930年代のKalamazoo
KG-14をモチーフにしており、WaterlooもすべてCollings自社工房にて製作。Bill
Collingsによる質の高い”遊び心”から誕生したギターが”Waterloo “であります。

*Waterlooというブランド名は、Collings社の拠点テキサス州オースティンの古称を使用。ちなみにKalamazooという名も、当時Gibsonの工房があったミシガン州の地名から使用されてます。

Waterlooのスペックはスプルーストップにマホガニーサイド&バック、マホガニーネック、24 7/8″(632mm)スケールを基本仕様に、 ラダー・ブレイシング構造の「WL-14L」、Xブレイシング構造の「WL-14X」の2モデルがあります。当然ながらXかLかでサウンドキャラクターは大きく異なります。ボディ全体の箱鳴りや出音の広がりを感じるのがXブレイシングでオールマイティです。ラダーブレイスは「キュッ」と締まった出音で、ジャジーでブルージーでレトロなサウンドを奏でたい方にはラダーがおすすめです。

参考までに動画をお聴きください。まずはWL-14X (X-Bracing & Adjustable Rod)

そしてこちらがWL-14L (Ladder-Bracing & T-Bar)

いかがでしょうか、動画でもサウンドの広がりなどキャラクターが異なるのが明確です。

サウンドについてはざっくりお話ししたので次はネックです。
ネック補強には当時の作りを踏襲したTバーロッド、またはアジャスタブルロッド仕様とあり、スティールTバーは剛性が高く重量自体もよい影響を与えると考えられますがアジャストできません。ネック自体は不安要素もありませんが、僅かなネックの動きに対応できるようにしたいという方はアジャスタブルロッド仕様が良いでしょう。

フィニッシュはサテン・ニトロセルロースラッカーに、サンバーストとジェットブラックの2カラーからお選び頂けます。ヴィンテージVネックシェイプ、テーパー・ド・ヘッドシェイプもさすが大事な部分をしっかり表現してますね。
ブレイシングやライニングからはみ出た接着材、刃物の跡が残る荒く仕上げたブレイシング材などなど、こういった部分を含めリバイバルされている点もお楽しみ頂けるでしょう。

決して色鮮やかなトーンではありませんが、箱鳴りや出音の鋭さ、各弦のバランスの良さなどなど、本家とも違った良さを味わえます。太いネックやVシェイプが苦手な方もこれほど出音がスムーズであれば苦にならず楽しめるかと思います。
そうそう、最近入荷したモデルからマイナーチェンジされており、ブリッジサドルがロングサドルだったのに対し今回からスロットサドル式に仕様変更されてます。これは私も賛成です、アンダーサドルPUのインストールや出力バランス調整、弦高調整も含めスロットサドル式の方が作業効率も良いからです。実際にアメリが国内でもそういった声が多かったようで仕様変更されたそうな。うん。

さて、ここまでで興味を持っていただけた方はぜひ一度お試しください、XかLか、お好みはどちらでしょうか?

以前にテキサス州オースティンにあるコリングスファクトリーへ行った際のレポはこちらです

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