本日の作業・崩壊したペグボタンの交換・グリスアップ
ヴィンテージペグのシールドカバーの丸みやラインの深さ、歯車、溶接の仕上げ、質感など、現代のものと比べると立体的に見えます。ほんの少しの事ですが、こういった部分がトータルデザインやパーツの雰囲気を決定づける要因であると個人的に考えます。”神は細部に宿る”とはよくいったものです。消耗したとしても使えそうな部分は極力オリジナルパーツを使いたいという気持ちは、もはや人情。
樹脂パーツの交換とグリスアップで、かなり蘇ります。ギア比を追い求める現代ですが、ある程度あれば十分かもしれません。カッコ良いオリジナルパーツが使えるのであれば、そんなデメリットは余裕で許容範囲でしょう。
そして、この作業は意外と手間と時間がかかります。ドルフィンギターズ リペア担当 木曽
今回はヴィンテージのリッケンバッカーのラップスティールのペグを修復致します。
熱を与えながら樹脂パーツを外していきます。
外し終えた様子。
リプレイスメンツパーツの軸穴調整。
仮入れ。良い感じです。
マンドリンペグの修理も同時進行。接着剤は超強力な樹脂系のものを使用。
万力で押し込みます。圧入。入れすぎるとヒビが入るので、微妙な力加減が求められます。
ボタン交換、グリスアップを終えたヴィンテージペグ。次世代へ受け継がれることでしょう。
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